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落ち着いていれば薬を持って積極的に出かけると良い。
瑞息とのつき合い方のコツ、それは病気のことをよく知り、病気と仲良く共存することなのである。
医師はそのために全面的にサポートするのであるから。
過労や寝不足を避けて、規則正しい生活を送ることが発作の予防につながる。
食事は腹八分目にするよう心がける。
食べすぎは肺を圧迫し、発作を起こしやすくする。
ことに夕食は控えめにするとよい。
また、栄養のバランスにも心するほうが良いであろう。
これまで、アレルギーを遺伝と環境の面からとらえてきたが、最後に今後のアレルギーの治療にどのような展望があるのかを考えてみたい。
花粉やダニに対して抗体を作る体質をHLAの型との関係で調べた報告が数多くある。
しかし正常な人も同型のHLAを持つ人がいて、同一型を持っている率はアレルギーグループと正常な人のグループの差はそれほど大きくはない。
また、そのHLAを発現している遺伝子の働きを抑える治療を行うことによって、免疫機能にどのような事態を起こすかについて不安が残る。
一方、O大学のC氏らのグループはIGE抗体を産出している患者、すなわちアトピー患者の二番目の染色体の位置に正常には見られない遺伝子が存在していると報告している。
この遺伝子はアレルゲンの種類にかかわらず共通である。
この研究にはO大学のS・T氏が参加している。
しかし、わが国の研究ではその存在を否定する報告が出ているので、人体は直径数〜数十の細胞の集まりである。
その細胞の中の核に存在する染色体に遺伝子があって遺伝情報を担っている。
遺伝子から遺伝情報がメッセンジャーRNA(リボ核酸)に伝えられ、メッセンジャーRNAは細胞のリポゾームという工場に情報を伝えると、それぞれなんらかの作用を持ったタンパクが造られる。
そのタンパクの多くは、細胞外に出て作用を発揮する。
そこで遺伝情報が有害な場合、メッセンジャーRNAとぴったり合うブタのような構造の物質を注射などで人体に与えて遺伝情報を消失させる療法が「アンチセンス療法」である。
このアンチセンス療法が種々の疾患、たとえば慢性関節リウマチなどでも考えられており、おおいに期待されている療法である。
ただし新しい療法にはいつも付きまとう問題であるが、どのようなマイナス面がもたらされるか今のところわからないので、周到な動物実験の積み重ねが必要である。
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